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大規模共有メモリシステム HPE Superdome Flex

共有メモリシステム

大規模共有メモリシステムには HPE社製 Superdome Flex (Intel Xeon 3.1GHz/32ソケット(576コア)/24TBメモリ)が 2 式導入されています。

ハードウェア

HPE Superdome Flex (以下 SDF) には 18コア Intel 64bit Xeon プロセッサ G6254 3.1GHz を32ソケット(576コア)を搭載したシステムであり、2式導入されています。 また、主記憶 24TB を搭載しています。

SDFの大きな特徴は、24TBの単一メモリ空間を1つのオペレーティングシステムから利用できることです。 分散共有メモリ型アーキテクチャ(ccNUMA)を採用しているため、各プロセッサがそれぞれローカルメモリを有し(分散メモリ)、 さらに全てのノードメモリで論理的に共有メモリを構成しています。このため、システムの全ての物理メモリを単一のメモリ空間として参照可能となります。その結果、 ユーザは使用メモリの大きさを意識せずにプログラム開発が可能です。

SDF では同一構成のシステムが2式導入されています。そのため、万が一、どちらか一方に障害が 発生あるいは定期保守が行われる場合でも、もう一方のシステムでサービスを継続することが可能であり、可用性を高める構成となっています。
SDF

Superdome Flex
CPU型番Intel Xeon Gold 6254 (Cascade Lake)
基本動作周波数3.1GHz
L3キャッシュ24.8MB
ノードあたりのコア数576
ノードあたりのCPU理論演算性能57.1TFLOPS
ノードあたりの主記憶(転送速度)DDR4-2933 24TB (2933MT/s)
ノードあたりの内蔵ディスク1.2TB SAS x2 (RAID1構成)
ノードあたりのNVMe SSDディスク51.2TB
ノードあたりのGPUなし
OSRed Hat Enterprise Linux 7.6
インターコネクトソケット間:
Superdome Flex Grid (双方向13.3GB/s)
システム全体のノード数2
システム全体のCPU理論演算性能114.2TFLOPS
バッチキューSDF

ソフトウェア

SDF で動作するオペレーティングシステムは、レッドハット社が提供する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) です。 大規模・ミッションクリティカルなシステムを長期間安定運用させるために必要なセキュリティ対応やテクニカルサポートが行われています。

SDFには、容易にシステムの能力を引き出すことができるよう、自動並列化がサポートされたコンパイラ、ライブラリ、ツール群を有しています。
大規模メモリを必要とする塩基配列のアセンブリングや、メタゲノム解析に代表される膨大なデータ解析を行うためのツールが提供されています。 また、クラスタでは計算リソースが不足するような大規模系に対する量子化学計算や分子動力学計算などを行うことができるよう、 各種計算化学アプリケーションが用意されています。

関連リンク

HPE Superdome Flex
Red Hat Enterprise Linux