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共有メモリ型スパコン SGI UV2000

共有メモリ型スパコン

共有メモリ型スーパーコンピュータには SGI社製 UV 2000(以下 UV2000 )が2式導入されています。 UV2000 は 動作周波数3.30GHzのインテル Xeon プロセッサ E5ファミリーを512コア、主記憶を16TB搭載したシステムです。

このシステムでは、容易にシステムの能力を引き出すことができるよう、 自動並列化がサポートされたコンパイラ、ライブラリ、ツール群を有しています。 さらに、ゲノムネット計算サーバおよび化学計算サーバとして有効に活用できるよう、計算生物学分野で利用されている 主要なアライメントやアセンブリングツールおよび配列データベース、 計算化学分野で利用されている非経験的分子軌道計算、半経験的分子軌道計算、材料設計モデリング、 生体高分子モデリング、分子力学計算等のアプリケーションプログラムが用意されています。

ハードウェア

UV2000 には 8コア Intel 64bit Xeon プロセッサ E5-4627 v2 3.30GHz を64ソケット、512コアを搭載したシステムであり、2式導入されています。 また、主記憶 16TB を搭載しています。

UV2000 では、メモリに分散共有メモリ型アーキテクチャ(ccNUMA)を採用しているため、各プロセッサがそれぞれローカルメモリを持ち(分散メモリ)、さらに全てのノードメモリで論理的に"共有メモリ"を構成しています。このため、システムの全ての物理メモリを単一のメモリ空間として参照可能となります。その結果、 ユーザは使用メモリの大きさを意識せずにプログラム開発が可能であり、同一のサーバ上でジョブを実行することができます。

UV2000 では同一構成のシステムが2式導入されています。そのため、万が一、どちらか一方に障害が 発生あるいは定期保守が行われる場合でも、もう一方のシステムでサービスを継続することが可能であり、可用性を高める構成となっています。

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オペレーティングシステム

UV2000 で動作するオペレーティングシステムは SUSE Linux Enterprise Server (SLES) です。 SLES は、SGI UV2000 および SGI Rackable Standard Depth Server の各シリーズである x86_64 アーキテクチャに 基づく Intel プロセッサを標準でサポートとした、高性能・高信頼性・相互運用性の高い、エンタープライズコンピューティング用のオペレーションシステムです。
SLESはHPC(High Performance Computing)環境で必要とされる多くの機能をディストリビューションとして統合し、パッケージ化しています。
さらに、暗号化、ファイアウォール、証明書の作成および管理、認証、アクセス制御、およびプロキシ管理を含む、サーバ およびデスクトップ固有の広範囲なセキュリティ機能を統合することにより、Linux本来のセキュリティを実現しています。

 

関連リンク

SGI UV シリーズ
SUSE Linux Enterprise